時間のヒミツ | 必要な時間を信じるなら、ちゃんと芽が出る
突然ですが、去年(2023年)の冬、ミョウガの苗と、山椒の接木を手に入れました。
手間賃も出ないぐらいのお値段で、お譲りいただいたのです。
掘り出していただいた、茗荷の地下茎には、茗荷のおもかげもない。
ですが、アドバイス通りに、鉢植えに植えます。
「何があっても、たっぷり水をやってください」
この言葉をもとに、ひたすら、水を注ぎ続ける日々。
山椒のほうは、もっとすごくて、ただの棒。
もちろん、根がついていますので、生きていることはわかります。
が、植えてしまったら、鉢に、ただの棒が刺さっているような風貌。
こちらも、
「とにかく、水をやってください」
とのアドバイスに、ひたすら、水を注ぐ日々。
–
そうして、時は過ぎますが……。
いっこうに、芽が出ません。
著者の住んでいる、静岡地方。
ここは、冬でもレモンが生るぐらい、温暖な地域。
「ちょっとぐらい、芽っぽいものが出てきても、よさそうなもの」
「もしかして、ダメになってしまったのか」
もう、ダメになってしまったのかもしれない。
苗木って、そういうものかもしれない。
こんなことを思いつつ、とにかくお世話を継続です。
すると……。
–
いきなり、出ましたよ!
ちょうど桜の便りのころ、鉢植えから、見慣れた芽が。
これは、茗荷の芽!
あの、キューピーの頭みたいな、茗荷のてっぺんの尖った部分(の長いやつ)!
かたや、山椒の鉢を見やると、……なんと、こちらも出ている!
見慣れた、山椒の葉っぱが、あっという間に茂っています。
数日前まで、何の気配もなかったのに。
植物は、春を知っているのですね。
生き残るために芽を出す、完璧なタイミングを知っている。
人間のすることは、植物の力を信じ、お世話をすることだけ。
いつ、芽を出すのか。
いつが、ベストのタイミングなのか。
それは、植物の側が決めること。
–
思うに、人間の変化も、同じではないかなあ。
あなたのことは、あなたが、いちばんよく知っている。
いつ、何を行動するのが、自分にとってベストなのか。
心の声を注意深く聞くと、そのタイミングを、ちゃんと知っている気がします。
それでは、また。
また、メッセージを書きにきます。