日々是好日 | 運命をわける分水嶺の瞬間と、次への扉[4]
「時間」と「心」が活動テーマ、文筆業・藤沢優月です。
続きです。
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「……でした」と、過去形になっていますが、何かが終わったわけではない。
ですが、ひとつ前の時間には、二度と戻れない。
だから、これは、ある種の「運命」のようなものかもしれないと、思うことがあります。
2024年9月30日と、10月1日のあいだにある、二度と復元できない断絶。
このことは、何度も何度も、書き記してきました。
何年にもわたり、呆れるほどの回数。
もちろん、私だけじゃない。
私など、足元にも及ばない精鋭な人々が、たくさんのメッセージを発してきました。
私もただ、その列に連なる、ちいさな一人であるというだけ。
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それでも、警告メッセージに気づかない。
あるいは、目をそらしてしまう。
見ないようにする。
見たけれど、見流す。
見たけれど、理解しようとはしなかった。
そして、日付が変わる。
ここまでくると、これはもう、ある種の運命。
そうやって、2024年9月30日が終わり、10月1日が、静かにはじまってゆく。
いっけん、昨日と何も変わらない、ふつうの1日として。
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