お話ししようよ[2]みんなひとつ。そして、お互いさま。いずれ交代打席がくる(1)

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「時間」と「心」がテーマの著者、藤沢優月です。

「おうちにいよう(STAY HOME)」のさいちゅうの、「お仲間さん」。
リズムが、できてきましたか?


いきなり、本題なのですけれども、たとえば、「みんなひとつ」という言葉……。
平時であれば、この価値観を、「きれいごと」などと言う人もいます。

この世は、弱肉強食、食うか食われるか。
口でいくら、きれいごとを言っても、人はみな腹の底では、違うことを考えている……と。

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ですが、そうではないと思う。

ただ、非常時になると、とたんに、平時とは違うふうに、景色が見えてくる。 これは、確かだと思う。


非常時は、どんな価値観でも、くっきり見えてくる。 日ごろ、なんとなくごまかせていた数々のことに、まるで突然、強い光を当てられたみたいに。

あらゆる凹凸が、突然、くっきり見えるようになる。
これが、非常時の、特徴なのだと思う。


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その証拠に、こんなことが、見えてきたりしますよね。

「私たちは、こんなにも、つながっている」
この、事実です。

いつもの、平凡な日常。忙しさや様々な理由で、自分の側で勝手に、存在を「透明」化していた……。
そんな人たちや、ものごとの存在に、実は、とてつもなく支えられていることに、ハッと気づく。


当たりまえに回っていた、ごみ収集。
スーパーに、ふつうに、モノが運ばれてくること。
病院が、まるで当然のように、あいていること。
誰かが、食事を作って、お店をあけて、待っていてくれること。その灯りが、ともっていること。


「支えられている」……もっと言えば、「お互いに支え合っている」。
この「事実」が、くっきり、見えてくる。


今は、「おうちにいよう(STAY HOME)」している私たちも、輪の一部ですよね。

そして、これは「輪」だから、いずれ、順番がくる。


その時に、打席に立てる人が、誰もいなかったら、どうする?
それでは、大きな安全が、機能しなくなってしまう。

だから今、「おうちにいよう(STAY HOME)」していること。
それは、実は、とても大事なこと。

(続きますね)