『夢かな手帳2023』| 著者垂涎。「念校の折」という、マニアックな世界

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「時間」と「心」が活動テーマ、文筆業・藤沢優月です。


『夢かな手帳2023』ですが、印刷が続いております。
モノが到着するまで、あと、もうすこし。



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| モノ到着まで、あと少し! これは、テスト出力なので、色がマゼンダ。


モノを待つ間に、著者が毎年一人で勝手に「フフフ……」となっている、マニアックな世界をご共有。

重ねて著者は、この部分が好き。
……というか、本が「本」という立体物になってゆく、すべてのプロセスが好き。
この部分にマニア的好みを覚えるからこそ、本を作る仕事が合っているんだと思う。





あらためまして、タイトルの「念校の折」とは何か。
それは、これです。
何の本でも、これをもらうのが、すごく楽しみ。
本づくりのプロセスに、「著者」として関わらせていただいている、報酬みたいなものだと思う。



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| これが、念校の折。何折かあって、背に番号が振ってある。


これは、世界に1つ(あるいは2つ3つ)しかなくて、印刷所さんの手作り。

『夢かな手帳』は、ずっと、日経印刷さん。
だから、これは、日経印刷さんの手作り。

本が、本番の印刷に入る前の、大切な作業。
ページが組版通りに出力されるか、仮のものを組み立ててみて、確認する作業です。


「業務で忙しい中、手でコツコツ、作ってくれたんだなあ」
スタッフさんの、作業の様子を想像すると、愛おしい気持ちが湧いてきませんか?





実はですね……。
別の本(心理学関係)で、組版が失敗している本を、見かけたことがあります。

たとえば、5ページの次は6ページのはずなのに、5ページの次に、2ページが来たりしてしまっている。
別の箇所は、無限ループを起こしていました。
ここまで失敗している本も珍しいので、記念にとってある。


ちなみに、著者の私は、ページを組む自信はありません。

組版は、そんなに甘くない。
慣れたプロに、任せた方がいい仕事。


本番の印刷で、乱丁が起こってしまったら、全部回収になってしまう。
商品でいえば、不良品になる。
こうならないよう、テスト印刷を、さらに念のため手で組んでみて、複数の目でチェック。

当たりまえのことですが、著者は毎年、いちばん早く本を作りはじめます。

なので、この念校を見ると、
「やっと、本づくりがここまで来た」
と、感無量になるのです。





そして、本の終着点。

それは、主役のあなた
使ってくださるあなたのために、本は存在しています。



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| 本を仕上げるのは、あなた。紙の上に、ペンで書いてゆくのは、あなたの仕事。


『夢かな手帳』がスタートした頃は、まさか、シリーズになるなんて、想像してもいなかった。

あなたと、こんなに長く時間を歩けることも、想像しなかった。
今はそれが、とてつもなく幸せなことだと、感謝しています。


一緒がやっぱり、楽しいですね。
それに、心強いですし。


きたる2023年も、本当に楽しみ。
いろいろある1年になるのだろうけれど、一緒なら、楽しみです。





それでは、また!
また、メッセージを書きにきます。