1本前の記事では、
「書籍のイメージを表現するために、もっとも重要なイラスト部分を、奥原しんこさんに託した」
こんなところまで、話が進みました。
『夢かな手帳』の2024年版を作るにあたり、打ち合わせ時点から、もっとも心を向けたこと。
それは、
「2024年は、分水嶺の1年になるかもしれない」
「そのような時間の中で、読者が、自分にいちばん、集中できるように」
「一瞬ごとの、自分の時間の価値を、ありありと感じられるように」 こんなふうに、リクエストしました。
時間というのは、有限であって、無限ではない。
その一瞬一瞬を、私たちは、大切に生きている。
誰からも、本当は、時間を奪うことができない。
だから、不当に奪われた時、何かがおかしい感じがする。
自分の人生を、生きていない感じがする……。
これらすべての感覚を、鮮烈に感じられるように、力を貸してほしい。
こんなふうに、リクエストしました。
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奥原さんといえば、前置きする必要もないほど、ご経験の豊富なイラストレーター。
各種雑誌の、中身や表紙は言うまでもなく、百貨店のポスターや企業のウェブサイト、タイアップ。ありとあらゆるところで、あなたもすでに、奥原さんの作品を目にしているはず。
(著者は、好きな作品がありすぎて、ひとつに絞れないのですが、京阪クリスマス広告のトナカイとか好きです。あと、ソムリエールの表紙も! ……あ、リクルートも!)
ですので、胸をお借りするつもりで、素直にお願いしてみたのです。
結果、ものすごいクオリティのものが、戻ってきましたよ。
奥原さん、本当にありがとうございます。
大切な読者の、二度と戻ってこない、豊かな1年のために力をお貸しくださり、感謝しています。
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まずは、カバーがすごいです。
もう一度、ちょっと、見てみてください。
普通に、かわいいですよね。
でも、全体像を知ったら、きっと、驚くと思う。
ちょっと、見てみて。
(そして、本番はぜひ、買った書籍で見てみて)
わかりますか? ……この世界観。
じっくり、じっくり見てみて。
あなたがいて、あなたの帽子の上に、あなたの夢が広がっている。
あなたの内からきたものが、やがて、この世界で現実になってゆく。
美しく、花ひらく。
「すべては、あなたの中からはじまる」
この世界観を、こんなに繊細に美しく、描き出してくださいました。
『夢かな手帳』が、繰り返し表現してきた世界観。
それが、奥原さんの手で、1枚の美しい画になりました。
あなたに、受け取ってもらうために。
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