S. H. さん(30代/宮城県よりご参加) べすびあすクラス
私へ
この3ヵ月も、ありがとう。おつかれさま。
振り返ってみて、私は、自分の変化に驚くところと、変わり映えしない根深い習慣と、両方あることに気づいている。
コースの最初、私はブツブツ言っているだけだったような気がする。
1週目には、いまの勤め先を離れることが視野に入ってきている、と書いていた。
そのときはまだ、現実にするなんて怖いし、どうしたらよいか分からない、できれば避けたい、と思っていた。
この3ヵ月のあいだに、私は退職に向けた具体的な動きに入っている。
動いてみたらますます、未知だらけで怖い。
「私はどう生きたいのか」が、現実のこととして迫ってくる。
でも、それをやらずには先へ進めない。
自分が行動し始めたことに驚くのと、ますます「自分がない」に気づくのと、どちらもあって、泣きそうになっている。
私は、現状を変えたい。このままではいたくない。
ブツブツ言っているよりも、やるべきことが、ある。
たびたびへこたれそうになるので、このことを改めて、記しておこう。
この3ヵ月の出来事を振り返ったら、私はいろいろな新しい体験もしていたと気づいた。
私は、自分に「やってみよう」という意識が芽生えていることは、変化だと思う。
気になっていたこと、どうしようか迷ったことは、「まずやってみる」という方へ動いてみた。
動くと、体験がある。
想像しているだけでは知り得ないことが、自分の中に起こってくる。
私は、自分の時間にもエネルギーにも限りのあることも、改めて学んだ。
自分に必要で新たな自分の体験や挑戦のためだからOKと行動することと、場当たりで優先順位を考えずに突進することは、ちがう。
行動(のつもりのこと)と甘えが、紙一重のところにあるような気がした。
自分の中での計画を立て優先順位をどう決めていくかが、難しいということも分かった。
私は、変わりたいと思っている自分と、変わりたくないという自分の両方を発見した。
慣れているもの、やり方が分かっているものとは、なんて「ラク」で「安心(かりそめだが)」なのだろう。
私は、向き合うべきものの大きさや難しさを感じるとき、とくにその「なつかしさ」を渇望してしまう。
思考停止できたら、どんなに楽だろうと思ってしまう。
そんなもの無いと分かっていても、やっぱりどこかに、一発逆転や巻き返すための妙案があるんじゃないかと、ねばって探してしまいそうになる。
私は、不安しかない、自分には無理、逃げたい、と思うようなとき、ふわっとしているのだ。現実のことをやっていない。
私は、不器用でも下手くそでも、自分にとってやるべきことをやる。
計画して、行動して、振り返って見直してみる。その流れにいないときは、私は不安と空想でふわふわとしているということに、気がつかなくてはいけない。
私は、自分の中に、全うな意見があることも分かってきた。
私には、そっちじゃないよ、それは解決にならないよ、という声も、たしかにある。
私は同時に、本当にずるくて逃げ癖の強い、愚かな自分も感じる。
力が足りないってわかっている。それは解決にならないって分かっている。
でもしかたないよね、できないし。時間も足りないし。
だからこの程度でも仕方ない、許してもらおう…。
そのような、ずるさ、甘え。
私は、ここで踏んばらなくては。
慣れている方が安心という気持ちはよく分かるけれど、力が足りていないことを、正当化してはいけない。
私は絶対に自分の方に力をつけたいのだ。
私は、自分に関係のあることをやっていくのだ。このことは、以前よりもぐっと当たり前に感じられる。
いやむしろ、そうでないことには、自分の時間やエネルギーを割くのは、本当は難しい。
これまで、それができてしまっていたことが、おかしかった。
失ってきた時間に対する悔しさや悲しさも、感じられるようになってきた。
私は、日常の中で「これは自分のこと/そうではないこと」、「私はこれが好き/嫌い」ということに、気がつきやすくなってきた。
3週目の自分が書いていた言葉に、ハッとした。
「これ以上は自分を嫌いにならないで。それはとても悲しい。」
「自分にあるものを、信じてほしい。自分の命を、全力で守ってほしい。」
私は、自分のことを、自分でやっていくのだ。
一生かけて、自分を生きることをしていくのだ。
私は、口ばかりではない、自分のために行動する自分でありたい。
この自分が本当に大好きだと、言えるようになりたい。
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ONSA WORKSHOP は、「体験者」であり「回復者」が主催者のワークショップ。
基礎に忠実でありつつも、現実の状況に即した、実践的な内容が特徴となります。
「人生は、いつからでも変えられる」
多くの方が、プログラムをつうじて学ぶことで現状を変え、新しい時間を生きはじめています。