私には、境界線は「ある」。
いつかピカッと自分にふさわしいものが見つかって、上手に引けるようになりさえすれば幸せになれるはず…というものでは、ない。

私の側が、それを尊重し、守る行動をとっていけるどうか。
それが、自分の満足や幸せの方向へ、通じているかどうか。

境界線は、自分の側の問題なのだということに、理解が深まった。



生まれ育った環境で、私はどうやら、自分を満たすことについては、教わらなかった。
私は、自分を大切にしなければいけないとは、教わらなかった。

代わりに身に着いたのは、たとえば、いつでも我慢強くあることや、相手のために親身になって接することが良しとされるやり方だった。

もし育った環境で、自分を幸せに生かすために大切なことを教わっていたなら…。
用語としての「境界線」は知らなくとも、「ああ、このことね」といったものが、わかるのではないだろうか。

いつも「ある」のが当然のもの、こうやって守るもの、相手もそれを持っているもの、といったように。
私には、全く抜け落ちていたものだ。



私は今回、様々なことを思い出し、かつての自分の状況がおかしかったということがさらに見えてきた。
私は、身に着けた不健康な処世術が通用する場所にいた。

それぞれの場にふさわしいように立ち居振る舞う自分が「自分」であると思っていたし、それが生きることだと思いこんでいた。
私はほとんどの場で思考停止の状態であり、自分の違和感にも気づけなかった。


私はいつの間にか、いくつかの「物理的に離れる」にあたるステップを経験している。
現状を変えなくてはいけないかもしれない、という状況になったとき、最初はいつも「絶対に無理」と強く感じていた。

そんなことできるはずがない。
そんな波風を起こすほどのことではないのでは。
そんなことをして、私はその先に無事に生きていられる気がしない…。

でも今となっては、「そのままでいた方が無理だったよ」と思っている。



変化のたび、自分の存在が少しずつはっきりとしていく感じを覚えた。
「今までのは、いったい何だったの？」と、自分自身に対しても、関係性や環境に対しても、感じるようになった。

シェアをしてみて、この感じに、優月さんから「誇り」という言葉が補われたことが、とても印象深い。

これが、自分に誇りを取り戻していく、ということなのか。
誇りが持てるということは、命がすこやかであろうとするために、こんなに重大なことだったのか。



私は今回、「NO」へのイメージが、以前に思っていた単なる「怖いもの」から少し変化しているようで、驚いた。

少なくとも、自分を守るために必要な言葉であり、通じる場所もあるとわかってきた。
適切に「NO」を伝えてくれる人は、むしろ安心で信頼できるとも感じられる。


一方で私は、実践の場で「NO」と言うには、まだまだ弱いとも感じた。
いまの自分は、境界線を守りながら自分の力で生きていくということがままならない、危うい状態だと思う。

このままでは、まるで「絶対に何にもぶつからないように、外に出ないでおこう」というようなことになってしまいそうだ。
それは、「自分を生きる」ということになるはずがない。



私は、何が大切で、何を得たいのだろう。
いつ、どのようなときに「NO」という必要があるだろう。
どうやって、自分を守り、あるいは主張をしながら、自分の目指す方向へ進めるだろう。

それはつまり、私はどう生きたいのか、という問いに、直結する。


「わかる」と「できる」は、本当に大違いだ。
私は、自分を知り、境界線を適切に守っていけるように、もっと訓練が必要なのだと感じた。


私は、自分のやるべきことを、自分でやらなくてはいけない。
そうすることでしか、私はきっと、私を本当に満たすことはできない。

私は、自分との信頼関係を、もっと取り戻したい。
自分のことを守れる自分でありたい。

今回のワークショップを受けて、私は改めて「依存」について考えた。

・他人に乗っかる
・思考停止
・失敗を避ける

教わった上記全てにおいて、私の処世術であり母の生き方そのもの。
そしてそれが、TEG に数値として見事に現われている。

他は変動があっても、一番高いスコアの部分がずっと変わらない。

目的はスコアを下げるためではないけど、TEG を受けている時から結果を見るまでもなくまだ変われていない自分に、今回も地団駄を踏んだ。


でも、これが今の自分。
演技したって無駄なことも、むしろ演技は時間をロスすることも、もう何度も経験済。
直ぐにどうすることもできない。



私はずっと、母の笑顔がみたい、と思っていた。でもそれは、行動を通して母の生き様を見せてほしいと思っていたのだと解った。

正直、父はどうでも良かったのかもしれない。
実際、父は誰の目から見ても解りやすくやばい人だったから、母より早い段階で距離を取れていたのかなとも思う。

私は、この人生を健康的に創造できるようなお手本となる人が近くにいなかった。
そして今、大人になった私は自分の言動、背中を私に見られている。
私が、母に見せてほしかった生き方を。


だから私は、私をもう裏切ったり、がっかりさせたくない、したくないと思っている。
それなのに、変われていない自分がやっぱり本当に情けなく思う。



私は、依存する以外の生き方を知らないまま社会に出た。

大きなことを一気に動かしたい。
でも、目標が大きすぎて、何から手をつけたらいいのか解らない。

小さなことから手をつけると直ぐに結果がでないから、本当に合っているのか不安で焦り、また別の方法を捜し歩く。
ずっとそうやってイチかバチかで人生を生きてきた。


私のデフォの処世術である、ひたすら我慢する、誰かの言いなりになる、自分の人生から逃げる、思考停止状態で生きる。と、こんな恐ろしい処世術は、一刻も早く捨ててしまいたいと焦ってしまう。

でも依存という染みついた癖は、多分一生意識してないと、もう離れないのだと思っている。


でも意識すれば、それ以外の処世術を持てる日がやってくるのだろうか。

解らないけど、スケジューリングをしてやるべきことをやっていく。
それ以外の方法はないのだ、と今回も思った。


ご一緒してくださったお仲間さんへ
いつもありがとうございます。

また、どこかのクラスでお会いした時は、どうぞよろしくお願いいたします。

私は何度もこの「境界線ワークショップ」に参加していますが、これまでに何度も聞いていることであっても、毎回刺さり方や印象に残るものが違うのだと、今回改めて感じました。

それは、その時の自分に一番必要なことが刺さったり、印象に残るのではないかと思っています。



今回、自分にとって後からハッとして、一番痛かったのが「『その現実は変わらない』のに『変わらないかな、何とかならないかな』と思って行動しないことは、妄想（ファンタジー）の世界にいるということ」でした。

今までもこのことは学んできましたが、今年はより自分のこととして捉えることができたように思います（いまさらですが…）。


私ははじめ、「今の私はそんなことはない。去年学んで意識するようにしていたから、自分はだいぶ妄想からは抜け出せているはずだ。」と思っていて、このことは自分にはあまり関係がないと思っていました。

でも、自分をふり返ったとき、現実にはなかなか行動が出来ていない自分がいました。
「行動しない、出来ていない」ということは、まだどこかで私は「なんのかんの言っても、変わるかもしれない、どうにかなるかもしれない」と思っているのだ、ということに気づきました。


私は、去年より「少しはまし」になったのかもしれないけれど、まだまだ妄想の世界にいるのだと気づきました。

どこが「抜け出せているはずだ」なのだろう…。
調子に乗っていた自分に気づいたとき、ものすごく恥ずかしくなりました。



私は、最近「自分では『わかった』つもりでも実際は『わかっていない』のではないか？」と思うことが多くなりました（そのことに怖さも感じています）。

そして、私は「わかったつもり」「出来たつもり」で調子に乗ったり、油断したり、怠けたりするのが自分なのだと、今回改めて思い出しました（この自分をすぐに忘れてしまうのです）。


この「わかったつもり」「出来ているつもり」「調子に乗る」「油断する」「怠ける」と、「逃げる」は何度も私がやらかしてしまうポイントであり、自分ではそうなっていることに気づきにくいポイントでもあります。

これらは本当に命取りになるので、なんとか自分を律していきたいと思います。

私は今自分がやってしまっている状態なので、今回の境界線ワークショップはとても痛かった。
ただ、それは私にとって受け止める必要のある現実だった。

薄々感じていたことを、はっきりと言葉にしてもらえてよかった。
「境界線をできるようにならずして、自分の夢とか自分がどうしたいか…には行けない」。
本当にそうだ。

私は方向違いを繰り返してしまっているのだが、折に触れこういう現実に向き合わなければ、私は本当にあっという間に崩れ落ちる。
自分で維持できない以上、こうやって手を借りてゆく。
それで私が望む自分の身の安全、今の幸せ、将来の幸せを守ってゆけるのならば、それは私にとっての望みでもある。



自分がさぼってしまっていること（それは薄々とは感じつつも、こうやって何度も学ぶことでより明確になっていく）を、毎日やるということ。
言われたこと、まずやってみる。

できるようになるまでやる。
こんなシンプルなことだけれど、それが私が苦手とすること。


こうやって書いていて、思う。
私は、やっぱり私をあきらめたくない。

とてもクセのある私だけれど、それでも自分を見捨てたくない。
そんな私をより知って、手を携えていきたい。

最近、怖さや不安でいっぱいになって、無意識に依存先を探している自分に気付いていた。

私は自立したいと思いながらも、つい誰かに依存したくなるのをやめられない。
助けやアドバイスを求めることと、不健康な依存とがぐちゃぐちゃになってしまう。



私は立ち止まって考える時間が圧倒的に足りていない。
スケジュールに入れていても、さらさらと流れていってしまう。

考えたいと思っているのに、それに見合う時間を十分に取っていない。
自分に必要な時間も計算できていないと、改めて思った。

それなのに焦って答えがほしくなって、誰かに乗っかろうとしたり、何か手っ取り早い答えを見つけようとしたり。
それでは安全な人生は送れないし、人生が先に進まない。



私はワークショップのチェアワークではとてもゆるむ感じがする。あくびが出て、心身が緩んでいると感じる（すみません）。
日々のチェアワークで、私はいつもこんなにゆるんでいるかというと、足りてない気がする。

ワークショップ・クラス明けの１週間、私は日に何度も何度もチェアワークをした。
途方に暮れて私には無理と思えることも、今ここで立ちどまり冷静に考えていけば、できないなりにも、自分にできることは見つかる。
少しずつ道が見えてくるのを感じた。

自分で何とかする、自分の中にある資源から探すことをついサボってしまう習慣を、私は少しずつ変えていきたい。



私は本当に無意識のまま、相手を何とかしようとしてしまう。
それでも、自分がまた相手をどうにかしようとしてたことに気付いて、我に返ることは増えている。

できない人をつい何とかしようとしていたことも思い出す。
境界線を引くつもりが、相手の側に手を突っ込んでコントロールしようとする不毛さ。

私はそこに使うエネルギーを、自分に還元したいと思った。



「境界線は徹頭徹尾、自分の問題」という言葉が身に沁みる。
今までも何度も聞いていたけれど、分かったつもりで分かっていなかった。

学んで気づくと、自分が何をしているのか、時折スローモーションで見えてくる。
自分の癖に気付くことが増えているのも、私には大きな一歩。

車の運転と同様、練習を重ねていけば、安全な人生を送ることができるようになるのは希望を感じられる。
ついショートカットしたくなるのをこらえて、私は日々の練習を重ねよう。


今回もありがとうございました。

「冬の基礎勉強会」と同様、今回の「境界線ワークショップ」においても、一番心に衝撃だったのが、私が子どもに与えた影響のことでした。

子どもは、親が言ったことではなく、やったことを見て学んでいくということ、つまり、不健康な境界線を持つ私がこれまでとってきた処世術全てが子どもにコピーされているのは確実だということ。

よって、そんな処世術を学び取った自分の娘は、これから私と同じように娘をモヤモヤさせる相手と関わっていくことになると聞いて、なんとも言えない重苦しい気持ちになりました。
娘には健康な心や体で幸せに生きていってほしいのに、幸せに生きるための処世術を教えられなかったために、そんな道を歩ませることになるなんて信じたくないし、受け止めたくないことでした。



私は前回の「冬の基礎勉強会」の後、この春大学進学で家を離れる娘と過ごすことのできる残りわずかの時間、今の自分にできることをしようと、自分が本当に感じていること、思っていることを子どもがいる所で夫に伝えるということをしてきました。
これまで子どもに見せてきたことのない行動です。

こんな行動が刺激になったのか、娘にも変化がありました。

不自然なことですが、娘は、これまで悩み事を私や夫に相談してきたということがありませんでした。
保育園の頃は保育園に行きたくないと訴えたことはありましたが、それ以降悩みを打ち明けることや、弱音を吐いたりすることがなかったのです。

家庭の外に出たら、他者との関わりの中で嫌な出来事や辛い出来事がないわけがないのに、何も相談してこない娘を心配して、時折私の方から何か困っていることはないか聞いても、「ない」というだけだった娘。
けれども、あることをきっかけに昨年の１２月、これまで抱えていた自分の様々な思いをたくさんの涙と共に話してくれたのです。



娘から溢れんばかりに出てきた思いは、過去私が親に感じていたことそのものでした。
私が感じた辛い思いを子どもたちにはさせないように十分に意識して子育てをしてきたつもりだったのにもかかわらず、見事に私と同じ辛さを味わわせてしまっていたことに大きなショックを受けました。

娘が話してくれた辛い出来事の中には、夫が娘にした理不尽で厳しすぎる対応もあったのですが、夫がその対応をしたとき、私もその場でその対応を見ていて、それはちょっと違うのではないか？　という違和感を感じていたにもかかわらず、その違和感や自分の考えをその場で伝えることをしていませんでした。

夫が強くそう考えるなら仕方ないか、と流し、自分の気持ちも、娘の気持ちも蔑ろにしてしまっていた自分が情けなく、娘にとても申し訳ない気持ちになりました。

違和感を感じたその時ちゃんと自分の思いを伝え、対話を通してみんなが納得できる解決策を見出すことができていれば、娘もそれを体験を通して学べたはずだったのに。
それができなかったことが本当に悔まれます。



自分の意識とは無関係に、自分のベースとしてべったりと染み付いている自分を幸せにしない処世術。

そして、それを子どもにもしっかりインストールさせてしまった今ここ。
なんてことをしてしまったんだと、自分を責めたくなるような気持ちになりますが、それをしても何にもなりません。


今、私ができることは、自分を責めることではなく、過去を悔やみ続けることでもなく、自分に必要なことを学んで練習して自分を幸せにする処世術を身につけ、しっかりと自分を生きること。

私と同じ自分を幸せにしない処世術を身につけさせられてしまった子どもたちが困ったことになったとき、気持ちを理解し、支え、一緒に解決していく力をつけること。



境界線という概念は、何年も前から知っていたのに、夫との関係という一番近い人間関係でまだまだ境界線がおかしなことになっていることに、ずっと気づけていなかった私。
纏綿状態は抜け出し、健康な関係を気づけていると思い込もうとしていました。

日々の生活の中で感じる違和感、嫌悪感、息苦しさを重く受け止めていませんでした。
自分の中で嫌だ、それは違うと思うことがあっても、それが夫の思いとずれていると、自分の気持ちを大切にして貫くことができず妥協して、結局は夫に流されてしまっていたということは、ずっとＮＯを言えない状態だったということでした。

そんなことを続けてきたのに、「自分がＮＯを言えないでいる」とは認識できていなかったことが驚きです。



「ＮＯを言えない」生き方が自分にとって心地いいわけがないのは当然のことで、これは本当に大問題でした。

自分がとＮＯを言えないままに長年過ごしてきてしまっていたというのは、とても残念な事実です。
けれども、気づけないままにいるよりはずっとましです。


私の人生は大分進んでしまったけれども、それでもまだ続いていきます。
これからの自分のために、そして大切な子どものためにも、今回学んだ４つのことを地道にやっていきます。