2012.12月開催 「トラウマケア・セッション」ぺるせうすクラス(2回目:Special PAY FORWARD)

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タイトルはじまり目印

R. I. さん(20代/埼玉県よりご参加) ぺるせうすクラス



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1)あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?


人の目が気になりすごく疲れる。自分で決められない、共依存で苦しい、母との変な依存関係。自分の人生へのあきらめ。両親への怒り。自分をダメに子供っぽく見せようとすること。
これらに困っていました。



2)どんな環境、どんな過去を持っていますか?
どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。
過去を振り返ってみましょう。
あなたは、どのような体験をしたのでしょうか。



人の役に立たなきゃいちゃいけない。期待に応えなきゃいけない。私は人から好かれていない。そういう思いで小さいころから生きてきました。
人の顔色をうかがって自分の気持ちなんて存在すらしちゃいけないという強迫観念を持ってきました。
基準が他人だから自分に重心を置くこともできない。常にこの自分であってるか考えていました。

小さい頃父親の機嫌が恐かったことが影響していました。
私はこんなもの、私の人生は苦しいものと思ってきました。ふと感じる絶望感にも苦しんでいました。問題のある家族に育ち、共依存になり、そこからたくさんの苦しみが生まれていました。

初回の TAT セッションで小さい頃の苦しさをリリースし、今回のセルフセッションではそのせいで10代を楽しめなかった悔しさや失ったもの、 経験できなかった事への悲しさやるせなさと共依存にフォーカスして TAT セルフセッションをしました。



3)ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?


当時の自分の状況が普通じゃないと気づけました。そしてそれから脱出できるらしいということも WORKSHOP を通してわかりました。
WORKSHOP で本来の自分に戻る経験ができ、目指すところが見えました。ああ、変なものを身に付けて育ったのだとわかりました。
TAT セッションで自分と切り離すことをやりました。
現実の中でも WORKSHOP で経験した本来の自分の状態でいることができつつあります。

これからの人生を楽しめばいい。まだ若いんだからこれからやりたいことをやればいいと思うようになりました。
人に支えてもらわなきゃ生きていけないという思いや母親への依存は WebEX セッション後の自分で行ったセッションでより離れることができました。
どれだけ苦しい状態にいたか気づけました。それをやめることを自分に許せたのだと思います。



4)TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」 こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること………など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、ご自身の言葉で教えてください。



ONSA WORKSHOP の雰囲気がどういうもので何を目指したものなのかわかって、自分の何に自分が苦しんでいるのか気づいていることが必要だと思います。
TAT セッションの一連のステップを集中してリラックスして信頼して心を開いてできることが大切だと思います。
ONSA WORKSHOP でそれはできるようになっていきます。
新しい世界に入るにも「4つの約束」をできる力が必要だと思う。



5)もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して、教えてください。

変われない自分や人生にもっと絶望していたかも。TAT の効果が出ないと思う。



6)ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?


TAT セッションで扱いたいテーマが見えてきたし、TAT セッション後のクレンジングリアクションの対処法やどんなものかを事前に経験できたし、自分がちゃんと変わるってことが経験できたし、今まで教わらなかったけど重要なこと(境界線について、感情について、変化について)を知れたので本当に TAT セッションを受けるには飛ばせないステップだと思う。



7)TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



より鮮明に問題として自覚したものもあれば(共依存、自分を責めながら生きていることなど)、すっかりなくなったもの(絶望感)などいろいろですが、自分が本来の自分にどんどん近づけている感じでした。
いらないものを取っていく感じの出来事であり、感覚が大きく変わりました。
うまく言葉にできないのですが、いらないものを持ちながら歩いていた人がいらないものを持っていることに気づき、降ろし、あら軽いわ~と思ったら、景色が変わったって感じです。



8)これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方にメッセージをお願いします。また、痛みのあまり、自分の人生をあきらめそうになっている方に、あなたにしか送れないメッセージをお願いします。


痛みすぎていると痛んでいることにすら気づかず、どうにか生きていこうと戦ってると思うんですが、それは辛すぎます。辛いなら辛いと言っていいんですよ。助けを借りて回復していいんですよ。それはできるんですよ。
私は、長いこと苦しいのはしょうがないと思っていました。でも苦しい理由がありました。最初はわかりませんでした。
ここ1年ちょっとの間 ONSA WORKSHOP に出会い、知恵を分けてもらいました。
私だけではありません。TAT セッションをご一緒したみんなもそれぞれの辛さをリリースできています。私はその経緯も目撃しているので、自分の出来事だけではないです。

長く人や人生を疑い続けていると、ONSA WORKSHOP のことも信じられないと思う。私も最初そうだったから。
でも自分の変化や一歩ずつではあるけど進んで いることを振り返ってみるとちゃんと自分の人生に戻れつつあります。
どうか、あきらめないで。やってみて。
幸せを願ってみて下さい。近づけるはず。



9)最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。
誰かに遠慮する必要はありません! 思い切ってどうぞ!
感じていることを、素直に書いてみてください。



人へのメッセージが、途中から自分へのメッセージになっていました。書いていることは私への言葉でもあるよ。
「どうか、あきらめないで。やってみたから、今があるよ。」
これからの人生はもっといいものになっていくから、進んできた道のりは大きいから。よく頑張って生きてきました! 大褒めだよ。
うまくいかないことも多いけど、うまくいっていることも多いからどっちかだけを大きくして見るのはもうやめよう。
共依存も脱出して自分の人生を生きよう。そのスタートは確実に切れているんだよ。
TAT セッションお疲れさま。よく頑張ったね。きっとこれからの人生もうまくいくよ。本当にお疲れさま!



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K. I. さん(30代/東京都よりご参加) ぺるせうすクラス



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1)あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?


私には、大好きな人がいました。その人との関係に悩み、疲れ、そしてお別れをする決意をしました。そして、セッションの1カ月半ほど前、それを実行しました。

その後、どうしてもっとがんばれなかったんだろう、私が今がんばれば、またやり直せるかもしれない、やっぱりやり直したい、という気持ちが日を追うごとに出て、苦しみました。

さらに、そんな風に考えてしまう自分、好きな人に対する自分の気持ち、自分の決断と自分の感情に対する罪悪感が、ものすごくものすごく、辛かったです。

私は自分自身を裁き続けていました。
自分で自分の感情をコントロールできない、と罪悪感を持っていました。
あるべき姿と、本来の自分とのギャップに、いつも苦しんでいました。

彼の存在を、丸ごとポットに入れたらラクだろうな、と思い、セッションを受けました。



2)どんな環境、どんな過去を持っていますか?
どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。
過去を振り返ってみましょう。
あなたは、どのような体験をしたのでしょうか。



私は、結婚生活の間、夫から愛される資格がないといつも思い続けてきました。そんな時、私を支えて肯定しくれたのが彼でした。
しかし、WORKSHOP を受けるうちに、私の他人に対する関係は共依存であると理解できるようになりました。また、4月に TAT を受けたことで、夫から愛される資格がないという思い込みから、自由になりました。

その中で、迷いながらも、自分の道を決めようともがきました。
私が共依存でなくなれば、みんなとうまくいくのに。
私が悪いところをなくせば、誰からも愛されるはずなのに。
彼がいなくなれば問題は解決するとも思いました。彼にとってもそれが幸せになる道だと思いました。

でも、現実には、何をどうやっても、彼はいなくなりませんでした。
会うのをやめた後も、私の心の中にいて、ずっと私を苦しめ続けていました。

私は自分の決断を責め、そして彼からも実際に責められました。
自分のこれまでの行動と、自分の感情の両方について、コントロールできない苦しさ、そして罪悪感が常に消えませんでした。それなのに、彼に会いたいのです。

彼といることで罪悪感を感じ、さらにその罪悪感を埋めるために彼に会うという、苦しい状態で何年も過ごしていました。その苦しさも、彼に会えば自然に解決する、と彼の存在に依存していました。

それにうすうす気がついていたのに、自分をそこから解放してあげる勇気がありませんでした。そんな勇気のない自分が大嫌いでした。



3)ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?

結論として、彼はいなくなりませんでした。
でも、「人」そのものがポットに入るのではなく、その「人にまつわる感情」がポットに入りました。

過去を変えることはできないし、私は私でそのときのベストを尽くしたと、ようやく肯定できるようになりました。
そして、私を取り巻くすべての人に対して、本当にありがとうと感謝の気持ちが持てるようになりました。

私のこれまでの行動について、「自分をそこまで責めなくていいんじゃない?」「そこまで追いつめないで」という感情に変わりました。
自分をコントロールしなければという欲求が、自分には感情があって当たり前、と思えるようになりました。



4)TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」 こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること………など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、ご自身の言葉で教えてください。



自分を信じること、変われると信じること、心を開くこと。
自分の心の中にある、かすかな希望がすべてを変えられるのだと思います。
そしてそれを邪魔している、自分の中の「ささいな違和感」に気がつけるようになることです。

私はその、かすかな希望に気がつくまでに、何度も WORKSHOP を受けました。もう、どうせダメだろうと思っていたことが、もしかしたら変えられるかもしれない、という希望に変わっていく変化は、見過ごしてしまいそうなくらい小さい。
でも、それを大切にして、丁寧にワークに取り組んでいくことが、自分を信じることにつながります。
自分を苦しめているのが「ささいな違和感」であると、はっきりと認識できる繊細さを WORKSHOP で身に付けてから、セッションを受けるべきだと思います。



5)もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して、教えてください。


自分が抱いている「ささいな違和感」がどこからくるのか、認識することができず、痛みの原因がわかりませんでした。

自分がこうしたいという欲求のみをポットに入れて、でも、その欲求はどこから来るのかという根本的な原因をとることができなかったと思います。



6)ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?


WORKSHOP は、いつでも温かくて、自分の家のような感覚でした。

ただ素直に、課題をこなし、クラスに参加をし、優月さんのお話や、他の参加者の方々のお話を聞く、それを続けることで、いつの間にかセッションを受けるための土台ができていました。

信じて、何も疑問を持たずに取り組んだことがよかったのだと思います。



7)TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



もっと、自分に優しく甘くなって、人生を楽しもうと思いました。
人生には失敗はなく、すべてが経験。それなのに、ある特定の経験や人をなかったことにしようとすることは、自分自身を否定することだと思いました。

過去があるからこそ、今が輝くし、自分を大切に思える。だから、私にとってはすべてが必要な経験だったと思えるようになりました。



8)これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方にメッセージをお願いします。また、痛みのあまり、自分の人生をあきらめそうになっている方に、あなたにしか送れないメッセージをお願いします。


人生に痛みを感じているならば、それは同時にかすかな希望を自分が持っているからだと思います。
とことん自分と向き合うことは、辛いけれど、必ず実を結びます。

TAT を受けるのに、大きな傷や痛みは必ずしも必要ありません。「ささいな違和感」を感じているならば、受けることをお勧めします。
私はその「ささいな違和感」にずっと悩まされ、幸せなのに幸せでない感覚でずっと過ごしていました。それが本当につらかったです。

自分が見過ごしそうな違和感を見抜く目を養って、その違和感に対して TAT をかけることができたら、曇りのない、まっすぐな、美しい人生が絶対に迎えられると思います。
そして、それをするのは自分自身です。
だから、できることからまずは始めてみる、今日からやってみる、その姿勢が大切だと思います。



9)最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。
誰かに遠慮する必要はありません! 思い切ってどうぞ!
感じていることを、素直に書いてみてください。



もう今は、考えられるすべてのマイナスな感情がポットに入りました。
そしてまた、いつでも私はあらゆる感情をポットに入れられます。

だから、これから私は歩き出します。
後ろを振り返ることなく、前を見て、自分のペースでゆっくりと粘り強く。
それが一番近道だとわかったし、確実で、幸せ。

あきらめることなく、人生を変えていこう。

くじけそうになったとき、優月さんが何度もおっしゃってくださった「ちゃぶ台をひっくり返すのではなく、粘り強く現実を変えていく」。
私の1年は、まさにそれに尽きたと思います。
でも、それで大きく変わりました。ガラッと変えることができました。

粘り強くが現実を大きく変えます。だから、今日から、今からできることを丁寧に!
また新しい1年をつくっていこうね。これからもよろしくね。大好きよ。



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T. I. さん(20代/愛媛県よりご参加) ぺるせうすクラス



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1)あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?


「正社員」として仕事をすることに大きなプレッシャーや恐怖、不安を感じていて、仕事をする時に常に緊張している状態でした。

両親の不健全な関係を見ていて、自分も同じことを繰り返してしまうのではないかという不安を抱えていました。
また、家族の中に味方になってくれそうな人がいないということで、孤独感を感じたり、気分が塞ぐことがありました。



2)どんな環境、どんな過去を持っていますか?
どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。
過去を振り返ってみましょう。
あなたは、どのような体験をしたのでしょうか。



専門学校卒業後、小さい頃から憧れていた洋菓子を作る仕事に就きました。でも、体力的にも精神的にもきつくて、始めに就職したお店を数カ月で辞めてしまいました。
その後どうしても諦めきれなくて、何度も洋菓子店に就職しようとしたのですが、体調を崩してしまったりして結局長続きしませんでした。
そんな失敗を何度も繰り返しているうちに、仕事をすること(特に「正社員」として働くこと)に不安や怖さを感じるようになりました。

両親ともに境界線があいまいで、境界線侵犯が日常でした。
私はそのことに嫌悪感や不信感を感じていたのですが、自分も巻き込まれていました。
ワークショップに参加するなかで自分も同じようなパターンを持っていることがわかって、どうしていいか途方に暮れていました。家族に相談したくても、理解してくれる人がいなかったので孤独感も強かったです。



3)ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?

憧れていた仕事ではあったけれど、自分には向いていないのだと思いました。無理して頑張れば何とかなると思っていたのですが、無理なものは無理だと心から素直に思えました。
以前は洋菓子の仕事しか頭になかったのですが、今は自分が無理なくできる仕事を探してみようと思えるようになりました。

両親のことはしょうがないと思えるようになりました。自分も同じようなパターンを受け継いでいるけれど、意識して変わっていくことはできると考えています。
また、セッション中に藤沢さんが「家族は新しく作れるから」というようなことを言ってくれて、ほっとして心強く感じました。



4)TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」 こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること………など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、ご自身の言葉で教えてください。



TAT セッションを一緒に受ける人を信頼できること。自分自身が抱えている問題に向き合い続ける粘り強さがあること。現実は一瞬で変わったりしないので、諦めずに続けることはとても大切だと思いました。



5)もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して、教えてください。


自分の問題にじっくり取り組む訓練をしたことがなかったので、焦って一度に完璧を目指そうとして失敗していたと思います。また、一緒にセッションを受ける人を信じられなくて、自分の本当の悩みを言えなかったと思います。



6)ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?


自分と向き合う訓練になりました。失敗しながらも何度も何度も諦めずに続けることで、少しずつ自分との信頼関係が出来あがってきました。その過程で、現実が変わるには時間がかかることもわかりました。



7)TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



自分がダメなんじゃなくて、仕事があってなかった事に気づきました。小さい頃からの夢にしがみついていたけど、自分に合った仕事を探すほうがいいと思いました。

両親は両親、自分は自分と思えるようになりました。問題がなくなったわけではないのですが、今は過度に不安にならずに現実的に対処していこうと思えます。



8)これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方にメッセージをお願いします。また、痛みのあまり、自分の人生をあきらめそうになっている方に、あなたにしか送れないメッセージをお願いします。


私がワークショップなどに参加するなかで感じたのは、一歩一歩がとても大切だということです。
それまでの私は、一度に完璧にすることが大事だと思っていました。でも今は、それは不可能なことだと思うんです。
失敗したり、迷ったりしても諦めずに地道に進むことのほうが結局遠くに進めるんだなと実感しています。
だから、今が上手くいかなくても諦めないで欲しいです。



9)最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。
誰かに遠慮する必要はありません! 思い切ってどうぞ!
感じていることを、素直に書いてみてください。



今まで良く頑張ってきたね!
長かったような短かったような1年半。始めは混乱していてどうなることかと思ったよ。でも、諦めずに進んできてよかった。
これからは自分でセッションをすることもできるし、どんどん要らないものを手放して行こうね。私の人生はこれから始まるんだから。
思いっきり楽しんで、幸せになろう! これからもよろしくね。



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A. M. さん(30代/大阪府よりご参加) ぺるせうすクラス



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1)あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?


人生を良いものだと思えず、生きることに対する不安が大きい。
完璧主義で、物事がうまくいかなかったときに必要以上に自分を責めてしまう。
周りの人間にトラブルが起きると、何か自分に原因があるのではと考えてしまう。
自分と他人の境界線が無く、対人関係で他人の痛みに共感しすぎいつも苦しくなる。



2)どんな環境、どんな過去を持っていますか?
どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。
過去を振り返ってみましょう。
あなたは、どのような体験をしたのでしょうか。



家庭環境が複雑で、生活全般を女性が支えている家庭に育ちました。
苦労や我慢を重ねている女性の姿をいつも目にしており、家庭や結婚に良いイメージがありませんでした。
また教育熱心な父親に幼少時から勉強を強いられ、反抗できずに苦痛を感じながらも従っていました。
常に他人の感情や発言を優先して自分のことは後回し、我慢するのがクセになっていて自分を素直に表現できず、対人関係が苦痛でした。



3)ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?

仕方がなかった。幼少時の私には、家庭環境は選べなかった。
戦争や医療の発達していない時代の病気など、昔の日本の社会状況を替える力は一家庭には無いし、それによる後々の一家の苦労は避けられなかった。
スパルタ教育は子供の私が望んだものではないが、良い学校、良い会社に入れば人生が良くなるとの価値観により、自分と同じ苦労を子供にはさせまいとして親が行ったものだと捉えている。
また、自分自身の共感性の高さを認識したのは最近のことで、自分の領域に関する正確な知識のない中、対人関係において苦しむのは当然の結果であり、それは自身の人格の問題ではなく知識・経験不足によるところが大きい。



4)TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」 こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること………など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、ご自身の言葉で教えてください。



「4つの約束」が守れること。
WORKSHOP や優月さん、自分や仲間を信頼できること。
自分の問題は TAT セッションを受けるに値すると思えること。
変化に対する心構えを持つことも大事だと思います。



5)もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して、教えてください。


WS で訓練を重ねることにより、自分の行動・言動等心身共に反応のパターンがつかめるので、生き辛さの原因が徐々に理解できると思います。
また、トラウマを切り離した後の状況が少なからず想像できるので、TAT セッションを受けた後に、自分で軌道修正しながら学んだことを実生活に活かせるようになると思います。
訓練なしだと自分のパターンが認識できないので、再び自分を苦しめるような態度を繰り返してしまうと思います。



6)ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?


対面 WORKSHOP の課題は手書きなので最初は抵抗がありました。
でも、取り組んでみると次から次へと記憶や感情が溢れてきて、深く自分に向き合えました。
過去の人生を振り返ったり、今の自分を掘り返したりすることは、地道な作業で投げ出したくなる時もありましたが、自分の気持ちを日々『未来日記』に記すことで、こんなに正直でいいんだと実感することができました。
WORKSHOP 全般を通して、日頃からコツコツやることが大事だと分からされた気がします。

また、他人や他者からの情報と自分を比較することが減ってきました。自分の感覚を信じて行動し現実がうまくいくことが増えると、自信になります。
それから、Web 上のサポートシステムで仲間とつながれることが、不安定な時期の支えとなりました。特に「ひとりじゃないよ」コミュニケーションスペースの存在には、本当に助けられました。



7)TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



苦労したなあ、と素直に思いました。
でも、家族の誰もが生きるのに必死で、みんながそれなりに当時の自分で頑張って生きてきたのだなと思いました。
家庭環境は変わらないし、家族みんなが時間を遡って人生を生きなおすことは出来ませんが、今できることをやって生きていくことが大事だなと思います。
きっと今までの経験が、何かの糧に替わる日がくるのだと信じて、生きていくことを選びたいです。



8)これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方にメッセージをお願いします。また、痛みのあまり、自分の人生をあきらめそうになっている方に、あなたにしか送れないメッセージをお願いします。


立ち止まっても、また歩き出せばいい。
WORKSHOP と TAT セッションを受けた今の、率直な感想です。
WORKSHOP の課題を進めるうち、様々な葛藤を感じました。なんでこんな事始めてしまったんだろうと、既に後戻りできない位置に来ているのに後悔したりもしました。
でも、以前の自分と比べて少しずつ変化を感じられるようになると、段々面白くなってきました。

自分にいつも高いハードルを設定し苦しく生きてきましたが、今まではその生き方しか知りませんでした。
変化は行きつ戻りつでも、自分のペースで進んでいけばいいし、それでいいのだと今は思っています。



9)最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。
誰かに遠慮する必要はありません! 思い切ってどうぞ!
感じていることを、素直に書いてみてください。



お疲れさん。よくやったね。WORKSHOP も TAT も今までの人生も、本当によく頑張ったよ。
これからは、肩の力抜いていいからね。
だって、本当によく頑張って生きてきたんだもの。
たいしたものだよ。よく投げ出さなかったね。偉いよ。

「事後インタビュー」を書いているとき、私って大切な存在なんだって気づいて驚いたね。
突然だったから、ビックリしたよ。フッと静かな感じで、浮かんできたね。
身体も軽くなって、頭も軽くなって、不思議とスラスラ「事後インタビュー」が書けたね。
こんなこともあるんだね。今までのごほうびかな。おめでとう。素直に受け取っておこう。
もっとたくさんメッセージが出てくるかと思ったけど、そうでもないね。
ただただ自分がここに存在している、不思議な気持ちを味わっているよ。

これからが楽しみになってきたね。どんな風になるのか、ドキドキする。
やったね。良かったよ。あなたはあなたのままで、いいんだ。
ずっと、ありのままの自分ってどういうことか分からなかったね。
なんだか分かった気がするよ。

おめでとう。なんだかおめでたい気分だよ。これからの自分に乾杯がしたいね。
本当におめでとう。良かったね。
大好きな私へ。



タイトルはじまり目印

K. W. さん(20代/東京都よりご参加) ぺるせうすクラス



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1)あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?


どんな人と付き合っても、相手と共依存関係を作ってしまう。
恋愛をしているとき、関係を成立させる事や続ける事が大事になりすぎて、自分のこころやからだが傷つけられている事に気づかない。その後、我慢が限界にきて爆発、相手の暴力とか暴言を呼び寄せてしまう。その繰り返し。男性が怖い。
自分に夢や仕事があるのに、恋愛関係をもっていると自分のことを後回しにしてしまう。
そういったことを考えると、ストレスから、体中に傷をつくってしまう。



2)どんな環境、どんな過去を持っていますか?
どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。
過去を振り返ってみましょう。
あなたは、どのような体験をしたのでしょうか。



私はもともと、自分の感情を感じるのに時間がかかります。それは、発達障害をもっていることに関連があるかもしれません。また小さい頃から、人との身体的な接触がとても苦手でした。親に触れられるのもあまり好きではなく、触った部分から相手の思考や感情が流れ込んでくるみたいに感じられて、すごくつらかったのを覚えています。身体と感情はつながっているので、人に触れるという衝撃があると、自分のなかでの感情が混乱してしまうのだと思います。人に触る事が恐怖だったので、たくさんの経験をすることや無理矢理にでも相手の身体的な要求に応えることで、感じないようにしてきました。
 
また、精神的な境界線を相手にひくことができず、相手のコンプレックスややわらかい感情に触れてしまうため、それを「好き」と勘違いしたりされたりしていました。
 
その結果、長くつきあった相手も信じ切れなかったり、信用すると関心を失ったり、手に届かない相手を手に入れる事だけが楽しくなったり、と自分の心を置いてきぼりにした恋愛をいくつか、重ねてきました。反対に、相手からみた自分を世界の中心にしたり、相手の人生を支配しようとしたり、自分がいないと相手が生きて行けないように骨抜きにしたり、と共依存のための仕組みを作ってもきました。その過程で、多くの人を傷つけたり、傷ついてきたのだと思います。なにより、私が私の心に触らないでいることで、わたしを追いつめていました。

恋愛に関する考え方や身体感覚がかなり人と異なるので、恋愛について人に話しても「あなたはおかしい」とか「不道徳」ということになってしまい、一緒になって自分で自分を責めてもいました。自分の生理的な感覚や本能、また女であることを受け入れられませんでした。

自分が受け入れられないから、他のひとの賞賛や、欲望で私を満たしていたのだなといまは思います。



3)ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?

問題があることの発見と、許し。
もともと自覚していた親子問題から逃れるために(自分を肯定するために)人と付き合って、それで幸せだと思っていたので、まず問題があることに気づくまで1年以上かかりました。TAT 初回を受けたとき「あれ?」と思い、振り返れば境界線のワークショップのときも問題にしていたことがわかりました。自分はいい恋愛をしてきたと思っていたので、問題があったと気づくのがとても怖かったようです。でも、問題を知ったいまは、「いままでみたいに痛みや麻痺と、それをかくすための激しいよろこびみたいなものがない、すっきりとした新しい関係をめざそう」と自然に思えます。

私にとっては、関係性を言葉で構築するのがとても大切なので、それができない関係はとても苦痛、でも苦痛と感じるのは私がなにか「悪い」わけじゃない、と思えるようになりました。

今回の TAT セッションを受けるまでは、どこかで「私はいつも evil だし、境界線を侵犯しないと人と仲良くなんてなれないし、共依存しないと生きて行けない」と思っていました。でも、いまはそれを「なんの思い込みだったんだろう」と笑える感じがあります。同時に、私は人間関係の初心者なんだから気長にたのしもう、と思っています。

それから、私の身体感覚(相手の持っているエネルギーを受け取りすぎる)は私のたいせつな一部なので、自分を大切にすごしたいと思います。

また、仕事が関係しない、プライベートの関係は、どんな人とであってもまだまだ苦手なのだなと気づくことができました。人間としてのわたしをまだ許し切れていないのだと思います。時間がかかっても、ゆるすことを決めました。



4)TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」 こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること………など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、ご自身の言葉で教えてください。



思ってもみなかったことが問題だったり、原因だったりしたときに、いったん受け入れる事ができること。受け入れられないときは、理由を自分で考えられること。

私は WebEX(セッション)の最中に他の方のお話を聴いていて初めて、自分の問題が共依存であることがわかりました。そういう、発見やミラクルがおきたときに、受けいれられることが大切です。



5)もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して、教えてください。


おわった瞬間に、「次は運命の人と出会える気がする」とか無茶な事を言ったりしたりしていたと思います。それじゃ同じ事の繰り返しじゃない。

1回で問題をクリアしようとして、できなくて、自暴自棄になってしまった可能性があります。恋愛というか人間関係に絶望していたかも。どうせわたしには、と自分を責めるだけになっていた気がします。



6)ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?


自分が問題を持っている事に対して「はずかしい」「いけないことだ」と裁くのではなく、「問題があるのはしょうがない。じゃ、これからどうする?」と具体的に考えられるようになったこと。灯台の時間とチェアワークという強力な助っ人をつかって、自分の身体と感情をつねにつなげておくことができました。



7)TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



問題は、対処不能で、生まれながらに、呪いみたいにわたしが抱えている十字架みたいに感じていました。それが、ちゃんと切り分けられ冷静に対処できる、現実の問題になりました。きちんと手順を踏んで、自分の身体の声をきいていけば、身体と感情がよろこぶ選択ができる、いつでも自分ひとりでも、しあわせな気持ちや豊かな気持ちをつくることができる、といまは思えます。



8)これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方にメッセージをお願いします。また、痛みのあまり、自分の人生をあきらめそうになっている方に、あなたにしか送れないメッセージをお願いします。


私はうすうす気づいていたよね。恋愛の話をすると、親しい友達ともうまくコミュニケーションがとれないことに。身体感覚が独特で、相手の感情をもらいやすいために、人に触れると体調の波がひどくなることに。それを私は、私の性格や身体の責任にしていた。それから、相手の問題を解決したがるくせにも気づいていたよね。

いまになって思えばずいぶん前から問題があるってことはわかっていた。でも、「うまくやってる」とわたしは思いたかったんだ。仕事については自分なりの方法を見つけていたのに、恋愛については五里霧中なままで、それでいいんだって思っていた。自分という車のハンドル握っているふりをしながら、最後はいつも相手の責任にしていたのだね。それに気づけた事がほんとうによかったと思う。だって人にしたことは、かならず自分にかえってくるから。これまでもうじゅうぶん傷ついたから、これ以上、重ねることはないよ。

これからは、一歩一歩、自分にとっての幸せってなんだろう(それはもしかしたら、今後一切身体関係を人ともたない、っていう選択肢すらありえる)って考えながら、すすめるね。自分のなかでのタブーがなくなるってこんなに自由だと思わなかった。

そういえばかなり前から、とにかく自分を愛し、相手を愛する事ができるようになるまで、子どもはもたないし結婚はしないと決めていたよね。なのに、TAT WebEX(セッション)の最後にみた風景は、自分の腕のなかに生まれたてのあかちゃんと、足にまとわりつくそのこのお兄さんお姉さん、わらっている旦那さん、だったね。

もしかしたらわたしは、わたしが幸せになることをゆるしていなかったのかもしれない。
ごめんね。どんな望みをもってもいいよ。現実的にやっていく方法を身につけているんだから、そう、あなたをゆるします。どうもありがとう。



9)最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。
誰かに遠慮する必要はありません! 思い切ってどうぞ!
感じていることを、素直に書いてみてください。



最後と決めて、よくジャンプしたね。ジャンプした結果、再訓練の必要もみえてきた。また、問題を一度に解決しなくても、粘り強くやればいいんだと感じられるようにもなった。ほんとうによくがんばりました。おつかれさま。今回の TAT と並行して、現実のなかでも、恋愛についての境界線をきっちり考える事ができたね。失敗したこともあるけど、失敗だと認められるようになったし、次への対処方法もわかったね。マニュアルとか本でまなぶ恋愛じゃなくて、心にきく恋愛をいつかはじめられるような気がするよ。対処してくれて、ありがとう。



タイトルはじまり目印

S. T. さん(40代以上/岡山県よりご参加) ぺるせうすクラス



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1)あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?


「私はこの世に存在する価値がない」だから「できる人にならないと存在してはいけない」
「私は迷惑な存在」だから「誰かの何かの役に立たなければ生きている意味がない」
「周りの人(他人)から認められれば、存在していい」
このような価値観をもっていたので、いつも他者中心だったり、他人の問題に巻き込まれたりしながら精根尽き果てるまで働き、影武者や黒子のような誰かのための人生を生きていました。



2)どんな環境、どんな過去を持っていますか?
どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。
過去を振り返ってみましょう。
あなたは、どのような体験をしたのでしょうか。



自営業を営み、家族のことよりお客様中心の生活でした。
また、生後間もなく重度の障害をもつことになった妹の体調や介護が家族にとっての一大事でした。

私の幼少期から学童期までは、妹の入退院の度に母の実家や親戚の家に預けられました。いきなり荷物と一緒に車に乗せられ、何も告げられぬまま置いて帰られることが度々ありました。母方の祖父母や親戚はよくしてくれましたが、私は孤独な思いと自分の身の置き場に困るような緊張感を常に感じていました。

父方の親戚はプライドが高く、いつも誰かと比較されていました。祖母や父は常に親戚に恥じないように、親戚に負けないようにということを第一に考えていました。
また、当時は障害のある人を馬鹿にしたり、好奇な目でみたりする人が多かったこともあり、いつも父から妹の分まで頑張って成果を上げて、世間の人を見返すようにと言われていました。

父は外面がよく、家では自分の思うとおりにわがままにふるまっていました。その分、母は嫁姑関係・親戚付き合い・従業員やお客との関係・妹の世話で常に気を遣い、多忙でピリピリしていました。祖母は我慢一筋の人で、妹の世話や親戚の世話を生き甲斐にしていました。

我が家では、自分の都合やわがままや自分の思いを通すということはタブーでした。
私はいつの頃からか、妹の世話をすること、妹や家のために成果を上げることで自分はこの家(この世)に存在してもよいのだという思いをもつようになりました。



3)ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?

目の前の出来事に触発されるように、過去のことをよく思い出していました。
また、何かにつけ自分のせい・自分の責任と感じて常に罪悪感を抱いていました。
今は、目の前のことは目の前のこと。事実として受け止めて、対処しています。
そして、自分のせいだとか自分の責任だと罪悪感を抱くことがなくなりました。



4)TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」 こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること………など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、ご自身の言葉で教えてください。



何より、自分自身で TAT を受けると決心して一歩踏み出すこと。
そして「裁かない・心を開く・秘密をもちださない・今に集中」の4つの約束が大切だと思います。
そのためにも、ONSA WORKSHOPを受けることが前提条件だと思います。



5)もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して、教えてください。


TAT でここまで自分のやきつきはとれなかったと思います。
そして、日常生活では今までと変わらず、他人のために生きる今までのやり方を繰り返していたと思います。



6)ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?


ONSA WORKSHOP を受けることで「4つの約束」のもと、安心安全な場で自分を見つめ、訓練をする中で、少しずつ自分の問題の核心が見えてきたからこそ、やきつきから解放され今があると思います。
また、やきつきがとれた後の日常生活に戻ることにはかなり危険を感じるので、WORKSHOP で訓練をしていないと自分を守れず、新たなやきつきが刻まれてしまうと思います。



7)TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



はじめは、家族や親戚、職場の人と周りの人が変わればいいことだと思っていました。
ONSA WORKSHOP を受け、少しずつ私の内面にある問題に近づいていきました。
そして、TAT を受けたことで私自身が長年、私に抱いていた思いの通りに人生が展開していたのだということに気付きました。
今は、
「私はこの世に存在していい。」
「私は存在する価値ある人間。」
「私という存在を、私の人生を大切にしたい。」
という思いへと変わってきました。
人生は、自分の思い描いた通りになるのだと感じました。そして今、人生は自分で選ぶことができると感じています



8)これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方にメッセージをお願いします。また、痛みのあまり、自分の人生をあきらめそうになっている方に、あなたにしか送れないメッセージをお願いします。


TAT を受けるちょうど1年前、私は ONSA の HP を見ながら「TAT が気になるなあ。WORKSHOP を受けてみたいなあ。」と思いながらも、「私には無理…」とやれない理由を挙げていました。
今なら、当時の私はやれない理由を挙げていたのではなく、やらない理由を挙げていたのだと自分でわかります。

だって、私の中に「私は価値がない人間。どうせ私は…。」という長年の思い込みが、私自身を縛っていたからです。
「何だか気になって仕方ない。」から「WORKSHOP に行ってみたい。」を経て「WORKSHOP を受ける!」まで半年。
そして、その半年後には TAT を受けている自分に私が一番驚いています。
自分の思いを大切に一歩踏み出せば、人生はあっという間に変化していくと感じています。



9)最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。
誰かに遠慮する必要はありません! 思い切ってどうぞ!
感じていることを、素直に書いてみてください。



私へ
TAT が気になってから1年。まさか、自分がここまで歩いてきたなんて!
1年前の私に、今の状況を教えたらびっくりするよね。きっと。
「気になる」という私のアンテナ、感覚を今ならバッチリ信じられるよ。

小さなささやきだった私の中から湧き出た感覚。
その感覚を信じて、一歩踏み出してよかったね。

長年、自分を抑えつけて自分を殺して生きてきたから、その感覚さえないことにしてしまおうとしていたのかもしれないね。
自分を信じる、自分の人生を生きるってことが今は実感できるよ。

これからの人生、私らしく羽ばたいていこう!
大丈夫!
きっと素晴らしい人生になる!
絶対素晴らしい人生にする!
ありがとう! ここに生きている私に感謝!



タイトルはじまり目印

M. K. さん(20代/東京都よりご参加) ぺるせうすクラス



タイトル下の線


1)あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?


人間関係にどうしても積極的になれない自分がいました。本当はもっと人との関係の中にいたいと思う一方で、人とのつながりをもつことで面倒なことに巻き込まれて自分が消耗したり、傷つくことが増えて結局つらい思いしかしないという考えからどうしても逃れられませんでした。
また、いろいろ試したあげくやっぱりひとりぼっちだったという思いをしたくないという考えが強くありました。



2)どんな環境、どんな過去を持っていますか?
どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。
過去を振り返ってみましょう。
あなたは、どのような体験をしたのでしょうか。



子供の頃、母親に事実を話しているにもかかわらず、自分の話を信じてもらえず私が悪いと一方的に決めつけられ深く傷つきました。
また同様のことを学校の先生からもされた経験があり、人を信じる気持ちがもてず、基本的に人はあまり自分のことを信じてくれないとあきらめの気持ちをもつようになりました。それから、小学生の時のクラスで女子グループ内で順番に無視される対象が変わるいじめを経験したことも、自分が人との深い関わりを避けたい気持ちをもったことにつながっていると思います。



3)ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?

ワークショップで自分の声を聞く訓練をしたおかげで、自分の過去と向き合うことができるようになりました。
それまでは思い出したくなくて、見てみないふりでした。そして、自分のそうした過去の経験が今の行動(人と深く関わらない)を形作っていることに気づくことができました。
TAT セルフセッション・トレーニングではそれらの経験から受けた痛みがとれ、完全に終わったこととして、今の自分に影響を及ぼさないことが自分の体の感覚としてすっともう理解できている感じです。



4)TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」 こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること………など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、ご自身の言葉で教えてください。



自分の声を素直に聞けること。どんな声が聞こえてきても、自分が自分を受け入れることが必要だと思います。TAT セッション中やその後のクレンジングリアクションで自分の感情や考え方が変化するので、それを受け入れ自分で対処できたほうが、安全に現実の生活をしながら問題を乗り越えていけると思います。



5)もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して、教えてください。


人に自分の経験を話したらどう思われるかが気になって、自分の経験を話す勇気が出なかったと思います。また、TATで問題の根をとった後、現実で自分がどう行動したらいいのかわからないのではないかと思います。わかっていないことにも気づいていないので、また何か別の問題を見つけてきては苦しむことをしてしまうかもしれません。



6)ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?


自分と向き合うことがこわいことではなく、向き合うことでこれからの道が見えてくるとワークショップでの体験を通じてわかっていたので、心を開いて自分の経験を話すことができ、TAT で問題を取り除いても、その後どうなるのかこわいという思いにとらわれることがなく、TAT を受けることができました。



7)TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



もう完全に終わったことなんだと思えています。これから私は自分で選択して人間関係をつくっていくことができるんだと実感しています。これまでは自分のいる環境のなかでいい人間関係をつくっていかなきゃいけないと義務のように感じていたと気づきました。だけどそんなことはなく、お互いの境界線を守りながら自分でその人、その人との距離感は選んでいいんだと考えられるようになりました。



8)これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方にメッセージをお願いします。また、痛みのあまり、自分の人生をあきらめそうになっている方に、あなたにしか送れないメッセージをお願いします。


セッションで経験を話す前までは、自分が体験してきたことはもう終わったことだとわかっていると思っていたのですが、皆さんの前で話し始めたら、悲しくなって泣いてしまいました。そこではじめて、自分が想像していた以上に傷ついていたことがわかりました。自分の経験を参加者の方々に話すことは勇気がいると思うかもしれませんが、私は話してみなさんに聞いていただけてよかったと思えています。カウンセラーとの一対一のやりとりとはまた違って、人の中に自分という存在がいて、認めてもらえているんだという安心感が得られました。



9)最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。
誰かに遠慮する必要はありません! 思い切ってどうぞ!
感じていることを、素直に書いてみてください。



とっても頑張って正直疲れたよね。でも、ここまでこれてよかった。まだまだ言葉にできてないけど、ワークショップや TAT でたくさんのことを経験して学べてよかったです。全部自分の財産だね。
時々出てくる自暴自棄にはまだ手を焼きますが、それだって本当はなにかしらしっかり行動として自分にしてあげなくてはいけないというサインだとわかっています。対応が追いついていなくてごめんなさい。これからも、少しずつ少しずつできることをやっていって、自分のことを大切にして生きていきます。
いままで何度も自分を見捨てそうになって、でもあきらめなかったことに感謝しています。ありがとう!